小児の健全育成に参画するために、小児医療および小児保健における幅広い臨床能力を習得して、小児科専門医を取得すると共に臨床における subspecialtyの専門医を取得することができます。
小児科専門医制度
専門研修プログラム
当科の小児科専門医研修プログラムが日本小児科学会の一次審査を通過致し、日本専門医機構・日本小児科学会よりプログラムの内容を公開することが承認されました。なお、公表されている専門研修プログラムは学会による一次審査を通過したものであり、機構による二次審査の結果、修正・変更がありうることをご承知おきください。
研修プログラムの4つの特徴
1. 幅広い症例を学べる
2. 専門性が高い
3. アットホームな雰囲気
4. 充実した留学システム
小児科専門医初期研修
日本専門医機構の専門医制度新整備指針に基づき作成されたプログラムで、日本小児科学会専門医到達目標に準じます。
一年目(卒後三年目)
一般小児科研修
一般小児科診療の研修を付属4病院小児科あるいは関連病院の小児科で行います。武蔵小杉病院には周産期・小児医療センターがあり 小児科・新生児科・小児外科が連携して治療に当たっています。
二年目、三年目
(卒後四、五年目)
ローテイト研修を付属4病院の小児科あるいは関連病院の小児科で行います。一般診療および救急診療の研修とともに下記の分野をローテイト研修します。新生児疾患は6か月の研修を行います。
血液・腫瘍疾患 内分泌疾患 腎疾患 新生児疾患 遺伝・先天代謝疾患 その他
また小児科専門医試験の受験資格要件を満たす論文作成・投稿の指導も行ないます。
卒後六年目
日本小児科学会専門医を取得します。1)および 2)の研修を修了すると、小児科学会専門医受験資格に十分な症例の経験が得られ、小児科専門医の試験を受験できます。
小児科専門医後期研修
(臨床におけるSubspecialty研修)について
教室にSubspecialtyの診療・研究班がある場合は、その班に属し、臨床研修を研鑽するともに各自の課題について研究を行います。更なる研鑽を積みたい場合は、国内留学として国内の小児医療専門施設での研修も可能です。
さらに、Subspecialty専門医の受験資格は、基礎資格として小児科専門医が必須で、さらに各学会の受験資格を満たしたのち受験できます。当教室では、小児科専門医の取得のみならず、小児科専門学会の専門医、そしてさらには内科専門学会の専門医取得も推奨しています。
大学院進学について
日本医科大学大学院社会人選抜制度により、有給のまま大学院に進学できます。生活を犠牲にすることなく学位が取得できます。
学位(医学博士)について
学位申請は、基礎的研究、臨床的研究でoriginalityのある研究成果で、筆頭著者としての英文論文で、査読のある雑誌に掲載されたもので行います。 学位(医学博士)の取得について、論文博士の制度はまだ存続しており、入局6年以降に学位の申請が認められます。将来的には、学位は大学院において取得する制度に移行する方向性にあります。
留学について
国内留学
Subspecialtyの選択後、必要に応じて認められます。国内留学先として、これまで下記の施設にて研修を行った実績があります。
- 榊原記念病院(循環器)
- 埼玉小児医療センター(血液悪性腫瘍、総合診療科)
- 成育医療センター(救急)
- 国立精神神経センター(神経)
- 東京大学医科学研究所
- 東京女子医科大学心臓血圧研究所小児科(循環器)
- 神奈川県立こども医療センター(救急、血液悪性腫瘍)
- 日本赤十字医療センター(NICU)
- 千葉県こども病院(代謝内分泌)
海外留学
原則として学位取得者に対して認められます。国外留学としてこれまで下記の施設に留学しています。
- 米国:
- ハーバード大学、ボストン大学、米国国立衛生研究所(NIH)、ジョ-ンズホプキンス大学、テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、アラバマ大学、オクラホマ大学、ニューヨーク大学、シダー・サイナイ医療センター
- カナダ:
- マニトバ大学
- スウェーデン:
- ルンド大学