静岡県立こども病院に国内留学し早一年半が経過しました。循環器/集中治療コースを選択し、フェロー医師として日々充実した生活を送っています。

循環器科医として、主に先天性心疾患診療、カテーテル検査・治療、外科治療後の循環器集中治療を勉強しています(循環器/循環器集中治療科 CCU)。重症心疾患児が多いため、病棟・CCUともに迅速な評価・判断が求められます。口で言うほど簡単ではありませんが、同世代のフェローとともに日々精進しています。学会活動参加も活発で、国内学会は勿論のこと、2019年APCIS(Asia-Pacific Cardiovascular Intervention & Surgery)にも、循環器科 金 成海先生とともに参加しました。

また、重症管理の県内最後の砦として、重症患児の治療・管理に集中治療医として従事しています(小児集中治療科 PICU)。迎え搬送などにも対応し、救急医が行うような処置を現場や搬送元の病院で行うこともあります。また、中国からの短期留学生も受け入れて、文化の違いよる集中治療の違いも肌で感じることができました。

大学では経験できない症例・システムを経験する一方で、大学でしか行えないこと、基礎・臨床研究の重要性を再確認しています。大学では川崎病の臨床研究・モデルマウスを用いた基礎研究を行っておりましたが、こども病院の先生方にも興味を持っていただき、知識の共有を行う機会もいただきました。

決して優秀なフェローではありませんが、自分が今後どういう臨床医としての働き方ができるか、大学の小児医療にどういうフィードバックができるかなどを考え直す良い機会になっています。

最後にこのような機会をいただけた、循環器班小川俊一先生・深澤隆治先生、また医局の皆様に感謝し、残りの国内留学を全うしたいと思います。

橋本 佳亮(H23年卒)